まず、クラスとは、関連するデータと関数をまとめたユーザー定義のデータ型です。オブジェクトは、そのクラスのインスタンスであり、実際にメモリ上に割り当てられたデータを持ちます。
以下に、クラスとオブジェクトを使用したシンプルな例を示します。この例では、"Person"というクラスを作成し、名前と年齢のデータメンバーを持ちます。また、名前を表示するメンバ関数も定義します。
#include <iostream>
using namespace std;
class Person {
string name;
int age;
public:
void setName(string n);
void setAge(int a);
void display();
};
void Person::setName(string n) {
name = n;
}
void Person::setAge(int a) {
age = a;
}
void Person::display() {
cout << "Name: " << name << endl;
cout << "Age: " << age << endl;
}
int main() {
Person person1;
person1.setName("John");
person1.setAge(25);
person1.display();
return 0;
}
上記のコードでは、"Person"クラスのメンバ関数を外部で定義しています。setName
関数は名前を設定し、setAge
関数は年齢を設定します。display
関数は、設定された名前と年齢を表示します。
メイン関数では、Person
クラスのオブジェクトperson1
を作成し、setName
とsetAge
を使用してデータを設定します。最後に、display
関数を呼び出して設定されたデータを表示します。
このように、クラスとオブジェクトを使用することで、関連するデータと関数を一つのまとまりとして扱うことができます。メンバ関数を外部で定義することで、プログラムの構造をより整理し、再利用性を高めることができます。
以上が、C++でクラスとオブジェクトを使用してプログラムを作成する方法の基本的な説明です。これを参考にして、自分自身でさまざまな機能を持つクラスを作成し、オブジェクト指向プログラミングの力を活用してください。