まず、参照渡しとは、関数に変数を渡す際に、変数のアドレスを引数として渡す方法です。これにより、関数内での変数の変更が呼び出し元の変数に反映されます。
参照を使った変数の関数への渡し方は、以下のように行います。
- 関数の宣言時に、引数の型の前に「&」を付けます。これにより、参照渡しを行うことを示します。
例: void modifyValue(int& num) { num = 10; // 変数の値を変更 }
- 関数を呼び出す際に、変数の名前を引数として渡します。
例: int main() { int value = 5; modifyValue(value); // 参照渡しにより、valueの値が変更される std::cout << value << std::endl; // 結果: 10 return 0; }
このようにすることで、関数内での変数の変更が呼び出し元の変数に反映されます。
参照を使った変数の関数への渡し方は、ポインタを使った参照渡しと比べてシンプルでわかりやすい方法です。また、参照渡しを使うことで、関数呼び出し時のパフォーマンスのオーバーヘッドを避けることができます。
参照を使った変数の関数への渡し方の他にも、const参照を使う方法や、参照を使った戻り値の受け取り方などもありますが、それらについては別の投稿で説明します。
以上が、C++における参照を使った変数の関数への渡し方の解説です。参照を使うことで、関数内での変数の変更を呼び出し元で利用する際に便利な方法です。