「back()」関数は、主にベクター(std::vector)やスタック(std::stack)などのシーケンシャルなデータ構造で使用されます。以下に、ベクターとスタックでの使用例を示します。
【ベクターでの使用例】
#include <iostream>
#include <vector>
int main() {
std::vector<int> numbers = {1, 2, 3, 4, 5};
// back()関数を使ってベクターの末尾の要素にアクセスする
int lastNumber = numbers.back();
std::cout << "Last number: " << lastNumber << std::endl;
return 0;
}
上記のコードでは、ベクター「numbers」の末尾の要素にアクセスするために「back()」関数を使用しています。その結果、「lastNumber」変数にはベクターの最後の要素である「5」が格納されます。
【スタックでの使用例】
#include <iostream>
#include <stack>
int main() {
std::stack<int> numbers;
// スタックに要素を追加する
numbers.push(1);
numbers.push(2);
numbers.push(3);
// back()関数を使ってスタックの一番上の要素にアクセスする
int topNumber = numbers.top();
std::cout << "Top number: " << topNumber << std::endl;
return 0;
}
上記のコードでは、スタック「numbers」の一番上の要素にアクセスするために「top()」関数を使用しています。スタックでは、「back()」関数の代わりに「top()」関数を使用します。その結果、「topNumber」変数にはスタックの一番上の要素である「3」が格納されます。
「back()」関数は、他のSTLコンテナやカスタムデータ構造にも使用することができます。要素にアクセスするだけでなく、値を変更したり削除したりすることもできます。詳細な使用方法については、C++のリファレンスやドキュメントを参照してください。
以上が、「back()」関数の使い方といくつかのコード例の紹介です。この関数をうまく活用することで、効率的なデータ操作が可能になります。