C++でストリームをリセットする方法と例


  1. seekg()とseekp()を使用する方法: seekg()とseekp()は、ストリームの読み取り位置と書き込み位置を変更するためのメンバ関数です。これらの関数を使用して、読み取り位置と書き込み位置をストリームの初期位置に戻すことができます。

    #include <iostream>
    #include <fstream>
    int main() {
       std::fstream file("example.txt", std::ios::in | std::ios::out);
       // ストリームの初期位置に戻す
       file.seekg(0, std::ios::beg);
       file.seekp(0, std::ios::beg);
       // ここからストリームを使用して読み書きを行う
       file.close();
       return 0;
    }
  2. clear()を使用する方法: clear()は、ストリームのエラーフラグをリセットするためのメンバ関数です。エラーフラグがリセットされると、ストリームはエラーなしの状態に戻ります。

    #include <iostream>
    #include <fstream>
    int main() {
       std::fstream file("example.txt", std::ios::in | std::ios::out);
       // エラーフラグをリセットする
       file.clear();
       // ここからストリームを使用して読み書きを行う
       file.close();
       return 0;
    }
  3. close()とopen()を使用する方法: close()は、ストリームを閉じるためのメンバ関数であり、open()は、ストリームを再度開くためのメンバ関数です。ストリームを閉じて再度開くことで、ストリームの状態をリセットすることができます。

    #include <iostream>
    #include <fstream>
    int main() {
       std::fstream file("example.txt", std::ios::in | std::ios::out);
       // ストリームを閉じる
       file.close();
       // ストリームを再度開く
       file.open("example.txt", std::ios::in | std::ios::out);
       // ここからストリームを使用して読み書きを行う
       file.close();
       return 0;
    }

これらはC++でストリームをリセットするいくつかの一般的な方法です。どの方法を選択するかは、具体的な要件やコンテキストに応じて決定する必要があります。また、これらの例はファイルストリームを対象としていますが、他のストリーム(例: 標準入出力ストリーム)にも同様の方法が適用できます。