Springでよく遭遇する5つの例外とその対処方法


  1. NullPointerException(NullPointerException): この例外は、オブジェクトがnullのままで使用される場合に発生します。Nullチェックを行うことで、この例外を回避することができます。例えば、オブジェクトがnullでないことを確認するために、Optionalクラスやif文を使用することができます。

    Optional<Object> optionalObject = Optional.ofNullable(object);
    if (optionalObject.isPresent()) {
       // オブジェクトを使用する処理
    } else {
       // nullの場合の処理
    }
  2. IllegalArgumentException(IllegalArgumentException): この例外は、メソッドに渡された引数が無効である場合に発生します。引数のバリデーションを行うことで、この例外を防ぐことができます。Springでは、@Validアノテーションやバリデーションフレームワークを使用して、引数の検証を行うことができます。

    public void methodName(@Valid @RequestBody RequestObject requestObject) {
       // メソッドの処理
    }
  3. SQLException(SQLException): この例外は、データベースとのやり取り中にエラーが発生した場合に発生します。Springでは、DataAccessExceptionを利用してSQL例外をハンドリングすることができます。また、Springのデータベーストランザクション管理機能を使用することで、トランザクションの制御を容易にすることができます。

    try {
       // データベースとのやり取りを行う処理
    } catch (DataAccessException ex) {
       // 例外ハンドリングの処理
    }
  4. IllegalStateException(IllegalStateException): この例外は、オブジェクトの状態がメソッドの呼び出しに適していない場合に発生します。Springでは、@PreAuthorizeアノテーションや条件付きのメソッド呼び出しを使用して、オブジェクトの状態を事前にチェックすることができます。

    @PreAuthorize("条件式")
    public void methodName() {
       // メソッドの処理
    }
  5. ResourceNotFoundException(リソースが見つからない例外): この例外は、リクエストされたリソースが見つからない場合に発生します。Springでは、@ResponseStatusアノテーションを使用して、エラーレスポンスのステータスコードを指定することができます。さらに、カスタムの例外クラスを作成し、それを適切なハンドラーメソッドと関連付けることもできます。

これらは、日常的に遭遇する可能性のあるSpringの例外のいくつかです。これらの例外を適切にハンドリングすることで、アプリケーションの信頼性と安定性を向上させることができます。