- ファイルの対象バージョンの指定: tsconfig.jsonファイルの"target"プロパティを使用して、コンパイルされるJavaScriptのバージョンを指定します。一般的な設定は、"es2017"または"es2018"ですが、プロジェクトの要件に応じて適切なバージョンを選択してください。
例:
{
"compilerOptions": {
"target": "es2018",
...
},
...
}
- コンパイルオプションの設定: NestJSプロジェクトで使用するコンパイルオプションを設定することができます。一般的な設定には、"strict"、"esModuleInterop"、"experimentalDecorators"、"emitDecoratorMetadata"などがあります。必要に応じて、プロジェクトの要件に合わせてこれらのオプションを調整してください。
例:
{
"compilerOptions": {
"strict": true,
"esModuleInterop": true,
"experimentalDecorators": true,
"emitDecoratorMetadata": true,
...
},
...
}
- ソースマップの有効化: ソースマップは、TypeScriptコードとコンパイルされたJavaScriptコードの対応関係を提供するために使用されます。開発中は、デバッグやエラートレースの目的でソースマップを有効にすることをおすすめします。
例:
{
"compilerOptions": {
"sourceMap": true,
...
},
...
}
- モジュール解決の設定: NestJSでは、モジュールの解決に"baseUrl"と"paths"プロパティを使用しています。これらのプロパティを設定することで、モジュールのパスを簡潔に記述することができます。
例:
{
"compilerOptions": {
"baseUrl": "./src",
"paths": {
"@app/*": ["app/*"],
"@modules/*": ["modules/*"],
...
},
...
},
...
}
これらの設定を使って、NestJSプロジェクトのtsconfigを最適化することができます。これにより、効率的な開発環境と堅牢なコードを実現できます。注意点としては、設定の変更後にプロジェクトを再起動する必要があることです。