rsyncを実行する前に、予めどのファイルが同期されるかを確認したい場合、ドライラン(試し実行)オプションを使用します。ドライランを実行すると、実際のファイルの同期は行われず、同期が行われる場合にどのファイルが対象となるかを表示します。
以下は、rsyncのドライランを実行する方法のいくつかの例です:
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基本的なドライラン:
rsync --dry-run [同期元] [同期先]
同期元と同期先には、ファイルやディレクトリのパスを指定します。このコマンドを実行すると、同期が行われる場合に実際に転送されるファイルのリストが表示されます。
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ドライランと進捗表示:
rsync --dry-run --progress [同期元] [同期先]
このオプションを使用すると、同期の進捗状況も表示されます。
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ドライランと詳細な出力:
rsync --dry-run -v [同期元] [同期先]
-v
オプションを使用すると、詳細な情報が表示されます。同期されるファイルのパスやパーミッション、サイズなどが表示されます。
このように、rsyncのドライランを使用することで、実際のファイル同期前にどのファイルが対象となるかを確認することができます。これは、間違ったファイルが同期されることを防ぐために役立ちます。また、ドライランの結果を元に、同期するファイルやディレクトリの絞り込みや除外など、より細かな設定を行うこともできます。