ASP.NET Coreのミドルウェアの実行順序とエラー処理についてのガイド


ミドルウェアの実行順序は、StartupクラスのConfigureメソッド内で設定されます。以下のコード例を参考にしてください。

public void Configure(IApplicationBuilder app, IWebHostEnvironment env)
{
    // エラーハンドリング用のミドルウェアを設定
    app.UseExceptionHandler("/Error");
    app.UseStatusCodePagesWithReExecute("/Error/{0}");
    // ログ記録用のミドルウェアを設定
    app.UseLoggingMiddleware();
    // 認証ミドルウェアを設定
    app.UseAuthentication();
    // ルーティングミドルウェアを設定
    app.UseRouting();
    // 静的ファイルの提供ミドルウェアを設定
    app.UseStaticFiles();
    // エンドポイントのマッピングを設定
    app.UseEndpoints(endpoints =>
    {
        // ルートエンドポイントの設定
        endpoints.MapControllers();
        endpoints.MapRazorPages();
    });
}

上記の例では、最初にエラーハンドリング用のミドルウェアが設定されています。もしエラーが発生した場合、/Errorエンドポイントにリダイレクトされます。次に、ログ記録用のミドルウェアが設定され、ログ情報が取得されます。その後、認証ミドルウェア、ルーティングミドルウェア、静的ファイルの提供ミドルウェアが順番に実行されます。最後に、エンドポイントのマッピングが設定されます。

このようにミドルウェアを適切な順序で設定することで、リクエストの処理フローを正確に制御することができます。

エラー処理については、上記の例ではUseExceptionHandlerUseStatusCodePagesWithReExecuteを使用してエラーハンドリングを行っています。UseExceptionHandlerは例外が発生した場合に指定したエンドポイントにリダイレクトし、UseStatusCodePagesWithReExecuteはステータスコードに対応したエンドポイントにリダイレクトします。

以上がASP.NET Coreのミドルウェアの実行順序とエラー処理に関する基本的な情報です。これらの概念を理解し、適切に実装することで、効率的で信頼性の高いWebアプリケーションを構築することができます。