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問題の定義と制約条件の設定: VRPの問題を定義し、制約条件を設定する必要があります。これには、車両の容量制約、時間ウィンドウ制約、距離制約などが含まれます。
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問題のデータ構造の作成: 問題のデータを格納するための適切なデータ構造を作成します。これには、顧客の座標、需要、車両の容量などが含まれます。例えば、顧客情報を保持するクラスや辞書を作成することができます。
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ルート最適化アルゴリズムの選択: VRPを解くための様々なアルゴリズムが存在します。中でも一般的な手法としては、近傍探索法(Nearest Neighbor)、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)、最適化ソルバーを使用する方法などがあります。適切なアルゴリズムを選択し、実装します。
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コード例: 以下に、PythonでVRPを解くための簡単なコード例を示します。この例では、近傍探索法(Nearest Neighbor)を使用しています。
# 必要なライブラリのインポート
import numpy as np
# 問題のデータ(座標、需要、容量など)の設定
locations = [(0, 0), (1, 2), (3, 4), (1, 3), (4, 5)] # 顧客の座標
demands = [0, 1, 2, 1, 3] # 顧客の需要
vehicle_capacity = 5 # 車両の容量
# 訪問順序(ルート)の初期化
route = [0] # デポ(出発地)からスタート
# 顧客を訪れるルートの作成
while len(route) < len(locations):
current_location = route[-1]
remaining_capacity = vehicle_capacity - demands[current_location]
distances = [np.inf] * len(locations)
for i, location in enumerate(locations):
if i not in route: # 未訪問の顧客のみを考慮
distances[i] = np.linalg.norm(np.array(location) - np.array(locations[current_location]))
feasible_customers = [i for i, distance in enumerate(distances) if distance <= remaining_capacity]
next_customer = feasible_customers[np.argmin([distances[i] for i in feasible_customers])]
route.append(next_customer)
# 結果の表示
print("最適なルート: ", route)
この例では、顧客の座標と需要、車両の容量を設定し、近傍探索法を使用して最適なルートを見つけています。