方法1: ループを使用した方法 この方法では、文字列の終端を示すヌル文字(null character)までの文字数を数えることで長さを計算します。
例えば、C言語で書かれた以下の関数をアセンブリ言語に変換することができます:
int strlen(const char *str) {
int length = 0;
while (*str != '\0') {
length++;
str++;
}
return length;
}
これをアセンブリ言語に変換すると以下のようになります(x86アーキテクチャを例にします):
strlen:
xor eax, eax ; 長さを0で初期化
mov ecx, edi ; 文字列のアドレスをecxに格納
loop_start:
cmp byte ptr [ecx], 0 ; 終端文字をチェック
je loop_end ; 終端文字ならループを終了
inc eax ; 長さをインクリメント
inc ecx ; 次の文字に移動
jmp loop_start ; ループの先頭に戻る
loop_end:
ret
このコードは、文字列のアドレスをEDIレジスタに受け取り、長さをEAXレジスタに格納して返します。
方法2: SIMD命令を使用した方法 SIMD(Single Instruction, Multiple Data)命令を使用すると、複数のデータを同時に処理できます。文字列の長さを計算する際には、SIMD命令を使用することで高速化を図ることができます。
以下は、x86アーキテクチャにおいてSIMD命令を使用して文字列の長さを計算するコードの一例です:
strlen_simd:
xor eax, eax ; 長さを0で初期化
movdqu xmm0, [edi] ; 文字列をXMM0レジスタに読み込む
loop_start:
pcmpeqb xmm1, xmm1 ; XMM1レジスタを0xFFで初期化
pcmpistri xmm1, xmm0, 0x00 ; 0x00(ヌル文字)と比較
movd eax, xmm1 ; 比較結果をEAXレジスタに格納
ret
このコードは、文字列のアドレスをEDIレジスタに受け取り、長さをEAXレジスタに格納して返します。SIMD命令を使用することで、複数の文字を同時に比較することができます。
以上がアセンブリ言語で文字列の長さを計算する方法の一部です。これらの方法を参考にして、自身のプロジェクトに適したコードを作成してください。