VBにおける「MustInherit」キーワードの使用方法と意味について


抽象クラスは、他のクラスによって継承されることを意図して設計されています。つまり、抽象クラス自体は直接的にインスタンス化することはできません。その代わり、抽象クラスを継承した具象クラス(Concrete Class)を作成し、そのクラスのインスタンスを作成することができます。

「MustInherit」キーワードを使用して抽象クラスを定義するには、以下のようにします:

Public MustInherit Class MyBaseClass
    ' クラスの定義
End Class

上記の例では、MyBaseClassという名前の抽象クラスを定義しています。

抽象クラスは、具象クラスに対してメソッドやプロパティの実装を強制することができます。具体的なクラスが抽象クラスを継承する場合、抽象クラスで定義された抽象メソッドや抽象プロパティを実装する必要があります。これにより、派生クラスが共通の機能を持つことが保証されます。

以下は、抽象クラスの例を示します:

上記の例では、MyBaseClassが抽象クラスとして定義されており、MyMethodという抽象メソッドが含まれています。MyDerivedClassMyBaseClassを継承しており、MyMethodを具体的に実装しています。

以上のように、「MustInherit」キーワードを使用することで、VBにおいて抽象クラスを作成し、継承関係を定義することができます。抽象クラスは、共通の機能やインターフェースを持つクラスを設計する際に役立ちます。