例外変数の主なプロパティとしては、以下のものがあります。
args
: 例外の引数を格納するタプルです。例外オブジェクトを文字列として表示する際に使用されます。
try:
# 例外が発生する可能性のあるコード
...
except Exception as e:
print(e.args)
__cause__
および__context__
: 例外が他の例外によって引き起こされた場合、元の例外オブジェクトが格納されます。
try:
try:
# 例外が発生する可能性のあるコード
...
except ValueError as e:
raise RuntimeError("エラーが発生しました") from e
except Exception as e:
print(e.__cause__)
print(e.__context__)
__traceback__
: 例外が発生した場所のトレースバック情報を格納するオブジェクトです。例外が発生したファイル名や行番号などの情報を取得するために使用できます。
import traceback
try:
# 例外が発生する可能性のあるコード
...
except Exception as e:
traceback.print_tb(e.__traceback__)
これらの例外変数のプロパティを活用することで、例外の原因を特定し、適切な対応策を講じることができます。また、例外変数を利用してエラーメッセージをカスタマイズしたり、ログに詳細な情報を記録したりすることも可能です。
なお、例外処理においては、具体的な例外の種類に応じて異なるプロパティが利用可能な場合があります。詳細については、Pythonの公式ドキュメントや関連するリソースを参照してください。