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ビデオデータの準備: ビデオデータを使用するためには、まずデータの前処理が必要です。一般的な手順は、ビデオフレームを静止画像に変換し、その後、画像データの前処理を行うことです。例えば、画像のリサイズ、正規化、データ拡張などを行います。
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モデルの構築: Kerasを使用してビデオ分類モデルを構築します。一般的なアプローチは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を使用してビデオフレームの特徴を抽出し、その後、RNN(リカレントニューラルネットワーク)を使用して時間的な依存関係をモデル化することです。TimeDistributedレイヤーは、CNNの出力をRNNに渡すために使用されます。
以下は、Kerasを使用した簡単なビデオ分類モデルの例です。
from keras.models import Sequential
from keras.layers import Conv2D, MaxPooling2D, TimeDistributed, LSTM, Flatten, Dense
# モデルの定義
model = Sequential()
model.add(TimeDistributed(Conv2D(32, (3, 3), activation='relu'), input_shape=(10, 64, 64, 3)))
model.add(TimeDistributed(MaxPooling2D((2, 2))))
model.add(TimeDistributed(Flatten()))
model.add(LSTM(64))
model.add(Dense(10, activation='softmax'))
# モデルのコンパイル
model.compile(optimizer='adam', loss='categorical_crossentropy', metrics=['accuracy'])
# モデルのサマリーの表示
model.summary()
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モデルのトレーニングと評価: モデルをトレーニングするために、ビデオデータセットを使用します。トレーニングデータとテストデータに分割し、モデルをトレーニングします。トレーニングの際には、適切なデータ拡張やハイパーパラメータの調整を行うことが重要です。
# モデルのトレーニング model.fit(train_data, train_labels, epochs=10, batch_size=16) # モデルの評価 test_loss, test_accuracy = model.evaluate(test_data, test_labels)
モデルの評価結果を確認して、必要に応じて改善を行います。
以上が、KerasとTimeDistributedを使用したビデオ分類の基本的な手順です。適切なデータ準備、モデル構築、トレーニング、評価を行うことで、ビデオ分類タスクにおいて高い精度を達成することができます。