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モデル(Model): モデルはアプリケーションのデータとビジネスロジックを表します。データの状態を管理し、データの変更や操作を行います。例えば、ToDo アプリケーションの場合、タスクのリストや追加、削除、更新などの操作をモデルが担当します。
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ビュー(View): ビューはユーザーに表示されるインターフェースを表します。モデルのデータを受け取り、表示する責任を持ちます。HTML、CSS、JavaScript を使用して、ビューを構築します。例えば、ToDo アプリケーションの場合、タスクの一覧や詳細を表示する画面がビューです。
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コントローラ(Controller): コントローラはユーザーからの入力やアクションを受け取り、それに応じてモデルの更新やビューの変更を行います。ユーザーの操作に応じて適切な処理を実行する役割を担います。例えば、ToDo アプリケーションの場合、タスクの追加や削除の操作をコントローラが処理します。
JavaScript MVC パターンを実装するためには、以下の手順に従うことが一般的です。
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モデルを定義し、データとビジネスロジックを実装します。必要に応じてデータの変更や操作のメソッドを提供します。
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ビューを作成し、モデルのデータを表示するためのテンプレートやUI要素を設計します。ビューにはイベントリスナーを追加し、ユーザーの操作をコントローラに通知します。
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コントローラを作成し、ビューからのイベントを受け取り、適切なモデルのメソッドを呼び出したり、ビューの更新を行ったりします。コントローラはモデルとビューの仲介役となります。
以上が JavaScript MVC パターンの基本的な概念です。これにより、コードの保守性と再利用性が向上し、アプリケーションの開発がスムーズになります。
以下に、実際のコード例を示します。
// モデル
class TaskModel {
constructor() {
this.tasks = [];
}
addTask(task) {
this.tasks.push(task);
}
removeTask(task) {
const index = this.tasks.indexOf(task);
if (index !== -1) {
this.tasks.splice(index, 1);
}
}
}
// ビュー
class TaskView {
constructor(controller) {
this.controller = controller;
}
render(tasks) {
// タスクの一覧を表示するコード
}
bindAddTask(handler) {
// タスクの追加ボタンのイベントリスナーを設定するコード
}
bindRemoveTask(handler) {
// タスクの削除ボタンのイベントリスナーを設定するコード
}
}
// コントローラ
class TaskController {
constructor(model, view) {
this.model = model;
this.view = view;
}
onAddTask(task) {
this.model.addTask(task);
this.updateView();
}
onRemoveTask(task) {
this.model.removeTask(task);
this.updateView();
}
updateView() {
const tasks = this.model.getTasks();
this.view.render(tasks);
}
}
// アプリケーションのエントリーポイント
const model = new TaskModel();
const view = new TaskView();
const controller = new TaskController(model, view);
// ビューからのイベントをコントローラにバインド
view.bindAddTask(controller.onAddTask.bind(controller));
view.bindRemoveTask(controller.onRemoveTask.bind(controller));
// 初期表示
controller.updateView();
このコード例では、ToDo アプリケーションのタスクの追加と削除を管理する JavaScript MVC パターンの実装が示されています。モデルがタスクのデータと操作を担当し、ビューがタスクの一覧表示とユーザーの操作を処理し、コントローラがモデルとビューの間で仲介役となります。
このようなシンプルで簡単な方法で JavaScript MVC パターンを実装することができます。これにより、コードの保守性と可読性が向上し、アプリケーションの開発が効率化されます。