まずは、Arrow Functionsの構文について理解しましょう。Arrow Functionsは、通常の関数宣言よりも短く簡潔な形式で関数を定義することができます。以下は、基本的なArrow Functionの構文です。
const functionName = (parameters) => {
// 関数の処理
return value;
};
Arrow Functionsでは、functionName
に関数名を指定し、(parameters)
に関数の引数を定義します。処理内容は中括弧 {}
内に記述し、最後に return
ステートメントで値を返します。
Arrow Functionsの特徴の一つは、関数内での this
の挙動です。通常の関数では、関数が呼び出されたコンテキストの this
を参照しますが、Arrow Functionsでは独自の this
を持ちません。代わりに、Arrow Function自体が作成されたコンテキストの this
を参照します。これにより、コードの挙動が予測しやすくなります。
const arr = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10];
const evenNumbers = arr.filter((num) => num % 2 === 0);
console.log(evenNumbers); // [2, 4, 6, 8, 10]
この例では、arr
配列の要素を filter
メソッドでフィルタリングしています。Arrow Function (num) => num % 2 === 0
は、与えられた数値が偶数かどうかを判定する条件です。この条件に合致する要素だけが新しい配列 evenNumbers
に格納されます。
Arrow Functionsは、コンパクトな構文と明確な挙動により、JavaScriptのコーディングをよりシンプルかつ効率的にすることができます。ぜひ、これらの例を参考にして、Arrow Functionsを活用してみてください。