JavaScriptのeval()が「悪」と言われる場合と利用方法


  1. eval()の問題点:

    • セキュリティリスク: eval()は与えられた文字列を実行するため、悪意のあるコードが実行される可能性があります。外部からの入力を直接eval()に渡すことは危険です。
    • パフォーマンスの低下: eval()は実行時にコードを解析し、実行するため、処理速度が低下する可能性があります。
  2. eval()の安全な使用方法:

    • JSONのパース: eval()を使用してJSON文字列をパースする場合、安全な解析を行うことができます。ただし、JSON文字列は信頼できるソースからのみ受け取るようにしましょう。 例:

      const jsonString = '{"name": "John", "age": 30}';
      const data = eval('(' + jsonString + ')');
    • 数式の評価: eval()は数式を評価するために使用することもできます。ただし、ユーザーからの入力など、信頼できないソースからの数式を評価する場合には注意が必要です。 例:

      const equation = '2 + 2 * 3';
      const result = eval(equation);
  3. eval()の代替手段:

    • Functionコンストラクタ: eval()の代わりにFunctionコンストラクタを使用することで、セキュリティリスクを回避できます。 例:

      const add = new Function('a', 'b', 'return a + b');
      const sum = add(2, 3);
    • JavaScriptの構文解析器: JavaScriptの構文解析器を使用して、与えられた文字列を解析し、必要な処理を行う方法もあります。これにより、eval()の使用を回避できます。 例:

      const code = 'console.log("Hello, World!")';
      const parser = new DOMParser();
      const script = parser.parseFromString('<script>' + code + '</script>', 'text/html').querySelector('script');
      document.body.appendChild(script);

eval()を安全に使用するかどうかは、コンテキストや使用方法によって異なります。しかし、セキュリティを最優先に考え、eval()の使用を避けることができる代替手段を検討することをお勧めします。