- データのバルク読み込み:
CsvHelperはデータを1行ずつ読み込むため、大量のデータを処理する場合には時間がかかる可能性があります。そこで、CsvReaderの
Read
メソッドではなく、ReadAll
メソッドを使用してデータをバルクで読み込む方法を検討してください。これにより、読み込みの効率が向上します。
using (var reader = new StreamReader("data.csv"))
using (var csvReader = new CsvReader(reader, CultureInfo.InvariantCulture))
{
var records = csvReader.GetRecords<MyDataClass>().ToList();
// データの処理
}
- カスタムマッピング:
CsvHelperは自動的にデータをオブジェクトにマッピングしますが、マッピングのルールを明示的に指定することでパフォーマンスを向上させることができます。
CsvClassMap
クラスを使用して、フィールドの順序や型、名前といったマッピング情報をカスタマイズしましょう。
public sealed class MyDataClassMap : CsvClassMap<MyDataClass>
{
public MyDataClassMap()
{
// マッピングのカスタマイズ
}
}
using (var reader = new StreamReader("data.csv"))
using (var csvReader = new CsvReader(reader, CultureInfo.InvariantCulture))
{
csvReader.Configuration.RegisterClassMap<MyDataClassMap>();
var records = csvReader.GetRecords<MyDataClass>().ToList();
// データの処理
}
- データの非同期処理:
大量のデータを処理する際には、非同期処理を検討することでパフォーマンスを向上させることができます。CsvHelperは非同期メソッドも提供しているため、
ReadAsync
やGetRecordsAsync
を使用して非同期でデータを処理できます。
using (var reader = new StreamReader("data.csv"))
using (var csvReader = new CsvReader(reader, CultureInfo.InvariantCulture))
{
var records = await csvReader.GetRecordsAsync<MyDataClass>().ToListAsync();
// データの非同期処理
}
これらの手法を組み合わせることで、CsvHelperを手動で使用する場合のパフォーマンスを最適化できます。重要なのは、データの読み込みやマッピング処理を効率的に行うことです。適切な手法を選択し、処理時間の短縮に取り組んでください。